無限のネコ定理 第3回公演オーディション

無限のネコ定理第3回公演『演劇を考察してみよう!』

無限のネコ定理は2024年4月に予定しています第3回公演に向けて、出演者募集のオーディションを行っております。

⚫︎上演日時:2024年4月17日(水)〜4月21日(日) 全7回公演を予定
⚫︎1次オーディション:10月13日(金)23:59 締切
⚫︎2次オーディション:10月21日(土)・22日(日)

その他オーディションに関する詳細な情報は以下のリンクをご覧ください。

無限のネコ定理第3回公演 オーディション要項

募集配役については以下の画像をご覧ください。 

募集配役の説明1 募集配役の説明2

応募はgoogleフォームもしくはメールにて承っております。
googleフォームによる応募は以下のリンクから可能です。(googleアカウントが必要となります。)

メールによる応募の場合はPDFに記載の要件を確認し、以下のアドレスまで送信ください。
応募先:infinitecattheorem@gmail.com

本オーディションに関するお問合せは、本サイトのお問い合わせページにて承ります。


脚本家より

こんにちは。今回『演劇を考察してみよう!』の脚本を担当します、無限のネコ定理のすやまあきらと申します。以前から無限のネコ定理を知ってくださっている方も、全く知らないという方も、読んで下さりありがとうございます。

本ユニットは芝居をする為に作られた集団です。演劇や映画などを作ったり、毎週火曜日にポッドキャストを配信したりもしています。メンバーそれぞれが自分のオモシロイと思う道に進み、だけど足並みを揃えながら日々創作活動をしています。

そんなメンバーとは日々演劇の可能性について話し合っています。ちなみに、この文章を書いている今は次回公演の稽古の真っ最中です。その公演は、

【企画を立ち上げ、脚本を書き、演出をつけ、稽古をして上演する】までを3時間で駆け抜け、それを全てお客様に見ていただく!

といった恐ろしい公演形態をとっています。従来の公演形態に縛られたくないという思いから、このような企画が立ち上がりました。その企画をほんとに実行しちゃうようなメンバーと毎日を過ごしていたら、ある時フッと、今回オーディションを開催する『演劇を考察してみよう!』なんて作品が誕生したわけです。

以下は本ユニット主宰、西覚からの言葉です。

「芝居とは何か、というものに対して様々な考えがあると思います。この文章を読んで下さっている方それぞれにも違う考え方があるでしょう。このユニットには5人のメンバーが所属していますが、そのメンバー一人ひとりにも違う考えがあり、完璧に同じ答えは存在しません。自分は、違う考えが同じ空間に存在し、共に一つの作品を作れるという事がお芝居の面白さだと思っています。よくある表現で言うと、役者同士の化学反応を見てみたい、と言い表せるかもしれません。」

これは僕も同じ考えです。この考えのもと、メンバーと話し合って今回オーディションを開催することとなりました。一つの考えで作品を作るより、様々な意見を持った方々と一丸となって創作する方が、より豊かな作品になると思っています。皆様と共に、一つの到達点に辿り着けたらいいなと思っております。

無限のネコ定理は、今年で旗揚げから2年目の若い集団です。まだまだ未熟な団体ではありますが、作品を作る為に僕らの持てる全ての力を使い、活用していきます。また、作品をより良いものにしていく為に役者が創作しやすい環境作りに取り組んでいきます。

よろしければ、作品内容、条件等をご一読いただければ幸いです。メンバー一同、皆様との素敵な出会いを心よりお待ちしております。

無限のネコ定理 すやまあきら


『演劇を考察してみよう!』

アトムはコーキを許せなかった。

大学時代、親友だった 2 人は《演劇界のトップに君臨して大金持ち》という夢を誓いあい、それぞれの道へと歩んだはずだった。

数年後。アトムは宣言通り自身が主宰を務める劇団での公演を重ね、その実力が着々と認められ始めていたが、その頃コーキはフラフラと遊んでばかりいた。コーキの現状を快く思っていないアトムは、マルチバースの世界に行き、コーキの深層心理へと潜り込むことに成功する。そこで、コーキの抱えている思想と対峙することになるが・・・。

というところまで考えて、その先の展開が思いつかず、なかなか執筆が進まない順川。 彼が所属する劇団第7ターミナルの次回公演では「演劇を考察してみよう!」という恐ろしいテーマで作品を作ろうとしていた。

しかし第7ターミナルは、これまで全公演の脚本を主宰の東が担当していた為、「第 7ターミナルは東が率いる劇団」という認知を周囲からされていた。 思うように進まない執筆と公演への不安で、毎日眠れない夜を過ごす順川。そんなある日、劇団内でのボイコットにより、主宰の東は劇団をやめさせられることになる―――。

演劇を信頼し、ほかのどの芸術分野にも出せない答えを出すために、順川は自分自身との闘い、或いは全てのカルチャーと向き合う日々が始まっていくのだった。 「死守せよ、だが軽やかに手放せ。命を削って全力で挑め!さぁ!演劇を考察してみよう!」

構成としては二つの世界線で物語を進行していく形になります。そのため、現時点ではほぼ全てのキャストがメイン且つサブキャストを兼ねて演じる予定です。

SNS社会における演劇の在り方。

K-POPとアイドルが世の音楽シーンの大半を席巻していて、一つの作品に求める対価は質より「推し」というケースも多く見受けられます。そして絵画や美術館は、若い世代のSNS上のステータスとして利用されていることも少なくありません。

そういったリアルが取り巻く現代と向き合いながら、圧倒的少数且つ閉鎖的な演劇界でのモノづくりそのものについて、一緒に考えて行けたらなと思っています。どの分野も否定せず、どのカルチャーも否定せず、波風を決して立たせず……。

表現の幅はどんどん狭まっていきますが、ここらでちょっと頑張ってみようかなと思っています。